物語創作4つの悩み①面白いストーリーが思いつかないので書き始められない


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当ブログを訪れる人の悩みは、大きく分けると4つに集約されます。そこでぴこ蔵は、この4つの悩みを解決するためにはどうしたらいいかを考えました。

自分が作りたい物語がどんなものなのかがよく分からないし、無理やり書こうとしても陳腐なエピソードしか頭に浮かばない

ストーリーを作れない原因は山のようにあります。しかし、いくらその理由を断罪し反省したところで面白い話が出来るわけではありません。出来ない言い訳よりも一刻も早く素晴らしいアイデアをひねり出すことの方が大事だし素敵です。

ならばどうするか?

名著『アイデアのつくり方』においてジェームス・W・ヤング氏が素晴らしいアイデアを生むための2つの原則を述べています。

(1)アイデアは古い要素の新しい組み合わせであり、それ以上でもそれ以下でもない
(2)古い要素から新しい組み合わせを作る能力は、おもに関連性を見極める能力によって決まる

もしもゼロから作れないのであれば、「古い要素」である『既存の物語』を下敷きにするといいんじゃないかと私は思いました。これなら楽そうだし。

よく知っている物語をいくつか組み合わせてみるとどうなるか?

あまりに長いと使いづらいので、ごく短くて特徴がつかみやすいシンプルな話。しかも誰もがよく知っていて著作権侵害の心配もいらないものがいいですね。

実は、そんな実験にぴったりの素材があります。
それは『民話』や『都市伝説』です。古今東西のおとぎ話はまさにうってつけ。著作者がはっきりしていても死後50年以上が経っていて、すでにドメインフリーになっている有名な短編小説なども使えます。いいなあ、まさにタダで使い放題ではありませんか。これぞ人類の遺産でございます。ありがたやありがたや。

ただし、ヤング先生も(2)でおっしゃっているように、新たな組み合わせを作るには「関連性を見極める能力」を磨かねばならないのだそうです。

これってどういう能力なんだろう?
パターン認識能力みたいなものなのかな?
まあ、分からない時は実際にやってみるのが手っ取り早いですな。

そんなわけで、すぐにでもストーリーを作る必要があるあなたのために、おとぎ話をベースにしたあらすじ瞬間創作法を近日公開しようと思います。

当初、あらすじをより簡単に作るために「どんでん返し」を封印しようと考えていたのですが、それは違うことに気づきました。

「既製の物語パターンにどんでん返しを後入れする方法を教えてほしい」というメールおよびメッセージを50通以上いただいたからです。たくさんのリクエストありがとうございます。

そこで、新しい『おとぎ話マッシュアップ講座』として、《有名なおとぎ話にどんでん返しを入れ、その型を下敷きにして新しい物語を創作していく》方法をレクチャーしたいと思います。

これは「まずどんでん返しから作っていく」方法に比べると少し難易度が上がりますが、コツさえわかれば非常に面白いものが短時間で出来る可能性があります。

例えば「桃太郎にドラドラのどんでん返しを入れる」とどうなるか?

これを考えるだけで物語を構成する最高の訓練になりますし、重要な構成要素も理解できます。その上、実際に面白いストーリーのヒントが手に入るのです。しかも、すでにお話の骨組みは出来上がっています。既存のオープニングやエンディングをそのまま活かしても構いませんし、どんでん返しに合わせてアレンジすることも自由。いくつものパターンを考えることで、あなたの構成力はみるみるうちに強化されます。

また、子供の頃から親しんでいる有名なおとぎ話ですから、わざわざテキストを読まなくても要点はすべて頭の中にあるはずです。これならどんな場所にいようともネタを考えられますね。電車のつり革を握りながらの5分間、桃太郎にどんでん返しを仕掛けてみてください。

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『桃太郎』をご存知か?

ペプシNEXのCMで有名な(笑)日本のおとぎ話である。

キャラのビジュアルが変わっただけでこんなにカッコいい英雄譚になるとは!

びっくりすると同時に興味がわいた。世界観とキャラの改変はすでに出来上がっている。じゃあ、ストーリーはどうなのよ?

例えば『桃太郎』に「どんでん返し」を入れるとどうなるのだろうか? いわば『桃太郎』の二次創作である。二次桃太郎だ。

簡単そう?

いやいやこれがどうして意外に難しい。なんたって“とんち”の実力が試される遊びである。

……でも、基本さえ押さえれば出来ないことはないし、創作のための効果的なトレーニングになると直感した。

何よりも、『桃太郎』はドメインフリーなわけだから、改変して生まれた物語は立派なオリジナルだ。

そのまま桃太郎のパロディーやオマージュ作品として発表するのもいいし、登場人物のキャラを変えればあなただけのストーリーになる。

既成のストーリーに後から「どんでん返し」を入れる。そうすることで物語はどんなふうに生まれ変わるのだろうか。

それが知りたくて、とりあえずいくつかのパターンを作ってみた。

やってみると面白いんですよこれ(笑)


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