物語創作4つの悩み②書き始めても最後まで書き上げられない


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当ブログを訪れる人の悩みは、大きく分けると4つに集約されます。そこでぴこ蔵は、この4つの悩みを解決するためにはどうしたらいいかを考えました。

書きはじめは絶好調なのに、いつも途中で何かつながりがおかしくなって、最後までフィニッシュできたためしがない。

なぜこんなことになってしまうのでしょうか?
面白い物語を作るために私たちはまず何を用意しなければならないのでしょうか?

ピクサーの映画『メリダとおそろしの森』で絵コンテを描いたEmma Coatsさんは、素晴らしい物語を作る上で欠かせない22のルールを語っています。その中で7番目に挙げられているのが「物語の中盤に差しかかる前に、エンディングを思い浮かべよう。物語を終わらせるのはとても大変なので、その前から着手するのが大事」という項目です。

※参考;lifehackerの記事より

そもそも物語とは以下のパートから成り立っていると言えます。
◆オープニング
・読者や観客を物語に惹きつけるために強烈なフックを仕掛ける
・重要な人間関係や伏線を敷いておく

▼ターニングポイント(1)
・主人公が事件に巻き込まれるきっかけ

◆展開部(前半)
・主人公が問題解決のために奮闘努力する

▼ミッドポイント(転回点)
・事件が拡大から収束の方向に切り替わる、サブプロット上のポイント
・「敵」との対決に向かって全ての筋が動き出す。

★この項目に関するワークショップの一部を動画で公開中。(無料)
「ミッドポイントの周辺」

◆展開部(後半)
・主人公が「障害物」に邪魔されて事態はますます悪化する

▼ターニングポイント(2)
・いわゆるどんでん返しのポイントであり、起承転結の「転」に当たる

◆クライマックス
・「切り札」による問題解決

◆エンディング
・目標の達成
・意外な結末

最初はバラバラに思いついたエピソードでも、以上の順番で並べ直すことによって面白い物語が生まれます。あなたの作ろうとする物語のプロットはこの「型」にどのぐらい合致しているでしょうか。

ただし、気をつけてほしいのは、これは「面白い物語を読ませる順番」であり、「書く順番」ではないということです。

では、面白い物語を作るためにはどんな順番で書いていけばいいのでしょうか?

まずは「どんでん返し」から作る

ぴこ蔵流における「面白いストーリーを考えるコツ」とは、最初に『どんでん返し』から作るということです。読者や観客を驚かし、思わずアッと言わせる『どんでん返し』はエンターテインメントの醍醐味なのです。

どんでん返しは「起承転結」でいうところの「転」にあたる非常に重要な部分です。「転」とは、ストーリーの流れが大きく変化するポイントです。ここで物語の展開がガラリと変わってクライマックスへと一気になだれ込むのです。

この部分がうまく出来ていれば、読者は意外な展開に驚き、心を奪われます。面白い物語かどうかはこの「転」の出来次第で決まる、といってもいいでしょう。

また、「起」や「承」や「結」とは違って、「転」は一瞬で起こります。そこまで順番に語られてきたすべての伏線やストーリーの流れがこの一瞬に集結し、対立する者同士がはげしく衝突する状況に突入します。逆に言えば、この「転」の瞬間を先に作ってしまうことによって、面白い物語に最低限必要な要素があらかじめ全部出そろうわけです。

全てはどんでん返しのために

全てを「どんでん返しを成立させるため」に作っていくことで、最初から必要な伏線や謎や用意しておくべき解決法が把握できるため、緊密で無駄のない物語が効率的に構築できます。しかもこの方法だと確実に「最後まで」作ることが出来ます。どんでん返しを作ることで「結末」も導きやすくなるからです。

今まで、物語を書き始めたことはあってもなぜか最後まで書き終えられなかったあなたや、途中で悩んで投げ出してしまいがちだった人に、ぜひ試してほしい作り方です。


ぴこ山ぴこ蔵の物語創作支援メールマガジン
このブログの記事は全て、ぴこ蔵メールマガジン『面白いストーリーの作り方』から転載したものです。メルマガでは「いかにして面白い物語を生み出すか?」をテーマに、毎月、ぴこ蔵流の実践的考察を続けています。バックナンバーは公開しておりませんし、ブログ記事になるまでにはけっこうなタイムラグがあります。すぐにお読みになりたい方は、以下より配信をお申し付けください。折り返し、最新号が届きます!

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