超特急で超簡単なあらすじの作り方を教えて!


shirayukitaroなかなかストーリーを思い付かないあなたには、今こそ先達の偉大なる遺産を相続せよと言いたい!

一言で言えば、それは古今東西の“おとぎ話”をマッシュアップする手法です。

例えば『桃太郎』と『白雪姫』というおとぎ話があります。
これらをマッシュアップしてみましょう。

そのためにまずはあらすじを『抽象化』する必要があります。

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momotaro

【桃太郎】●あらすじ

お爺さんとお婆さんがいた。ある日、お婆さんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてくる。持ち帰った桃を割ると中から元気な男の子が生まれる。老夫婦は赤ん坊を桃太郎と名付け大事に育てる。

成長した桃太郎は鬼ヶ島の鬼が人々を苦しめていることを知り、鬼退治を決意する。桃太郎は旅立ち、老夫婦からもらったキビダンゴを、途中で出会ったイヌ、サル、キジに分け与え家来に従える。鬼ヶ島に向かった桃太郎は鬼との戦いに勝利を収め、財宝を奪還し、お爺さんとお婆さんと幸せに暮らす。

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▼これを抽象化すると……

ある日、“援助者”は、運命的な状況下で“主人公”と遭遇する。
“援助者”は“主人公”が特別な運命を背負っていることに気づく。
“援助者”は“主人公”の生命を保護し、その活動を支援する。

“対立者”が現れ“援助者”から“大切なもの”を奪っていった。
恩義を感じた“主人公”は、“大切なもの”の奪還を決意する。
“主人公”は“対立者”の本拠地である“異世界”へと旅立つ。

旅立ちの時、“主人公”は“援助者”から“魔法のアイテム”をもらう。

“主人公”は、旅の途中で出会った“協力者1”“協力者2”“協力者3”を“魔法のアイテム”で配下に従える。

“異世界”に到着した“主人公”は、“対立者”との戦いに勝利を収め、“大切なもの”を奪還する。

“主人公”は日常へと帰還し“援助者”と幸せに暮らす。

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『桃太郎』のあらすじを抽象化すると、大体まあこういう流れになります。

「でもなんで抽象化する必要があるの?」
という疑問を持たれた方には、
「あまりにも有名なキャラクターの影響力を排除し、
新しい作者が自由にイメージをふくらませられるようにするためである」
とお答えしようと思います。

“桃太郎”とか“鬼”とか“キジ”とか出てくると、
子供の頃に刷り込まれたあの世界観から抜け出せないからです。

でも、こうして抽象化してしまえば、
魔法学園を舞台にしたファンタジーだろうが、
大都会の企業のビジネス戦争であろうが、
舞台に関係なくおかまいなしに発想できます。

おとぎ話における“魔法のアイテム”を抽象化すると、
例えばビジネスマンにとっては、ヒット間違いなしの新製品のことです。

同じくおとぎ話に出てくる“異世界”は、
ヤンキー少年たちが大喧嘩する学園バイオレンス話においては
『ムチャクチャ喧嘩が強い近所の不良高校』に置き換えられますね。

続いて『白雪姫』のあらすじを見てみましょう!

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【白雪姫】●あらすじ

白雪姫というとても美しい王女がいた。彼女の継母である王妃は、自分が世界で一番美しいと信じており、彼女の持つ魔法の鏡もそれに同意したため、満足な日々を送っていた。

ある日、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しい女性は」と訊ねると、白雪姫だという答えが返ってくる。王妃は怒りのあまり、猟師に白雪姫を森に連れて行き、白雪姫を殺し肝臓をとってくるように命じる。

白雪姫を不憫に思った猟師は彼女を殺すことができず森の中に置き去りにし、イノシシの肝臓をかわりに持ち帰る。そして王妃はその肝臓を塩茹にして食べる。

難を逃れてさまよう白雪姫は、森の中で7人の小人たちと出会い暮らすようになる。

しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事が露見。

王妃は物売りに化け、小人の留守を狙って腰紐を白雪姫に売り、腰紐を締め上げ息を絶えさせる。

帰ってきた7人の小人が腰紐を切って白雪姫を助け出すと、再び魔法の鏡により生きている事が露見する。毒つきのくしを作り、白雪姫の頭にくしを突き刺して白雪姫は倒れる。しかしまた、7人の小人がくしを抜き蘇生させる。

そしてまた魔法の鏡により生きていることが露見する。王妃は、白雪姫を殺そうと毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせる。

白雪姫は小人たちから「家の扉は開けてはいけないよ」と言われていたため、はじめは抵抗したが、王妃が「わたしはただのリンゴ売りです」と言ったために信じ、その毒リンゴを食べて息絶える。

白雪姫は帰ってきた小人たちに発見されるが、小人たちは白雪姫が倒れた原因を見つけることができず、白雪姫は死んだと悲しみに暮れ、白雪姫をガラスの棺に入れる。そこに王子が通りかかり、白雪姫を一目見るなり、死体でもいいからと白雪姫をもらい受ける。

家来に棺を運ばせるが、家来のひとりが木につまずき、棺が揺れた拍子に白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、息を吹き返す。

その結婚披露宴で、王妃は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊らされる。

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▼これを抽象化すると……

特別な運命を背負った“主人公”にはそのカリスマを象徴する特殊な力がある。

“対立者”はその分野の第一人者を自負しており、カリスマを計測する“魔法のアイテム”で常に自分の影響力がもたらす権力を確認していた。

ある日、“対立者”が“魔法のアイテム”でカリスマを計測すると、第一人者は主人公だという答えが返ってくる。

“対立者”は怒りのあまり、“協力者”に命じる。
「“主人公”を殺して証拠を持ってこい」

“協力者”は“対立者”に弱みを握られており、その命令に逆らえない。
しかし“主人公”に好意を持つ“協力者”は命令に背き、“主人公”の隠れ場所を用意し、偽の証拠を持ち帰る。

“主人公”は隠れ場所で“援助者”に支えられて生きる。

しかし、“対立者”が“魔法のアイテム”で“主人公”のカリスマを発見する。

“対立者”は正体を偽り、“援助者”の隙を突いて“主人公”を罠に嵌めると、その息の根を止めようとする。

“援助者”が罠を見破り“主人公”を救助すると、再び“魔法のアイテム”により生きている事が露見する。“対立者”は次の計略で“主人公”を倒す。しかしまた、“援助者”が救出する。

そしてまたまた“魔法のアイテム”により“主人公”が生きていることが露見する。“対立者”は“主人公”を今度こそ絶対に抹殺すべく、最強の罠を仕掛ける。

“援助者”が防御策を講じていたため、はじめは抵抗した“主人公”だったが、“対立者”が悪知恵でその防御を“主人公”に自ら破らせて罠に落とす。

“主人公”は倒れる。“援助者”は“主人公”が倒れた原因を見つけることができない。そこに“切り札”が通りかかり、“主人公”を引き取る。

“切り札”は、運を天に任せて幸運を引き寄せ、“主人公”は息を吹き返す。

“切り札”と“主人公”の反撃がはじまり、“対立者”を倒す。

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いかがでしょうか。あの白雪姫を抽象化すると、
裏切りと計略だらけの複雑な人間模様。血で血を洗う縄張り争い。
まるでギャング映画のようなノワールなイメージが湧いてきませんか?

あるいは、華やかなエンタメ産業を舞台にした
ジェラシーがテーマのラブストーリーなんかもぴったり!
『偶然の切り札』が物語をドラマティックに盛り上げてくれるはずです。

さて、準備はできました。
実際にこの2つのストーリーをマッシュアップさせるとどうなるでしょうか?

今すぐ知りたいあなたは、こちらから全ての質問に答えてください!
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【物語マッシュアップ MAIL講座「白雪姫と桃太郎」】


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