どんでん返しを作る

さあ、どんでん返しを作ってみよう!

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~『生成AI時代のストーリーテリング』

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<あらすじ初稿>

トラ吉は野良王国の王様。手下に野良猫たちを従えて今日も平和に暮らしている。
弟分のチビや、愛人のキナコも幸せそうだ。
ある時、何者かによって野良猫トラ吉のまわりから
王様の象徴である宝玉「烏王丸」が奪われた!
宝物には多くの場合、ご先祖猫たちの血に濡れた伝説と、
それに見合うだけの不可思議な霊力が潜んでいるとのことだった。
伝説によると「烏王丸」はその昔、猫族と烏族が大戦争をしたときに
猫族が烏族を破り、当時の族長である大烏を殺し、その血を固めて作ったとされる。
怨みと魔力のこもった宝石で、おろそかに扱ってはならないとされていた。
失ったものを取り戻すためにトラ吉は立ち上がる。
急がなければ、タイムリミットがやってくる!
ダイゴローは最近どこかからやって来た渡り鳥ならぬ渡り猫だ。
乱暴者で、王国の国民達も被害を受けていた。
トラ吉は大切なものを奪った犯人をダイゴローだとにらむ。
トラ吉はダイゴローを敵だと思い込んで追い詰めた。
ところがダイゴローは本当の敵ではなかった。
烏王丸には邪悪な魔力が封印されていた。
もともとは一時的に空腹感を抑え怪力を与える宝玉として
重宝されていたが、実は中毒性があり、
これを長期間舐め続けると、習慣性、依存性が現れる。

そしてある日、凶暴な吸血鬼になってしまうのだ。
そして、本当の敵キナコが姿を現した。
キナコは「食欲」を満足させるために烏王丸を奪ったのだ。
タイムリミットは容赦なく迫る。
キナコは烏王丸を舐めているうちに吸血鬼へと化していた。
トラ吉は壮絶な死闘の末、化け猫となったキナコを倒し、王国に平和を取り戻す。(終)

さあ、創ってみよう!

ブンコ
「てなわけで、まず最初は以上の手順をもとにあらすじ初稿を作ってみましょう!」

ぴこ蔵
「今回のあらすじ実例は『猫の世界を舞台にした伝奇ホラー』じゃ! ポイントは、いかに機械的にストーリーを作っていくかじゃ」

ブンコ
「でも、師匠、機械的なストーリーなんか読んだってつまんねーんじゃねーの? 」

ぴこ蔵
「大丈夫じゃ! 機械的に作った物語に『魂』を入れる方法はたくさんある! 例えば、「タイムリミット」「事件のきっかけ」「主人公の成長」など。そんなわけで、まずは物語の土台をしっかり作ること。大切なのは、まずここまで自分で書いてみることなのじゃ。

この方法論を身につけようとしたら、まずどうしても自分でいったんあらすじを作ってみなければならないのじゃ。そうしない限り、絶対に体得できない世界があるのじゃ」

ブンコ
「やっぱり実際に書かないとわからないものなの?!」

ぴこ蔵
「うむ。理論だけではダメなのじゃ。プレイヤーにならねば。例えば自転車の練習みたいなもんじゃよ。自転車についていかに詳しく知っていようとも実際に乗ったことのない人には、あのバランス感覚はどうしても理解できない。逆に、一度でも乗れたら、その感覚を一生忘れることはない」

ブンコ
「肉体的な感覚が大事ってことなのね。でも、なんで最初は機械的に作るのさ?」

ぴこ蔵
「それは、余計なことを書かないためじゃ! 初心者が挫折する原因は、余計なことにばかり気を取られて例えばキャラの外見の説明だけで疲れ果ててしまうことにある」

ブンコ
「久しぶりにギクッ!」

ぴこ蔵
「キャラクターの容姿などは後でどうにでもなるのじゃ! 大事なのは、キャラクター同士の関係じゃ。愛し合っているのか、憎みあっているのか、関係性こそがストーリーを動かす要因だからじゃ。物語の進行に関係のない話はこの段階では考えてはならん。キャラクターとはストーリーの要請に従って作るべきものなのじゃ!」

ブンコ
「わかりましたよ、わかったけど師匠、仮筋なんか使ったらオリジナリティーがなくなってしまいませんかねえ?」

ぴこ蔵
「ふぁっふぁっふぁ! ふぁーっふぁっふぁっふぁ!!」

ブンコ
「な、なんだー? すっごく笑ってるぞー」

ぴこ蔵
「これを使って自分で一度書いてみればわかるが、ストーリー作りはそんなヤワなものではないぞ! このカリスジの恐ろしさとは、たったこれだけなのに、使う者の全てを引き出してしまうところにあるのじゃ! 展開は無限じゃぞ!」

ブンコ
「ひえ~っ!! 恐るべしカリスジ!!」

 

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『生成AI時代のストーリーテリング』

生成AIに対抗できるライティング技術を手に入れたければ「どんでん返しのスキル」を身に付けることです。このニュースレターでは文字コンテンツを発信したいあなたに、小説のプロットから記事の構成にまで使える『物語の技法』を徹底解説。謎と驚きに満ちた、愉快で痛快なストーリーの作り方を伝授します。