目的に仕掛けるどんでん返し「ハナサカ」

【目的】に仕掛けるどんでん返し「ハナサカ」

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「花咲かじいさん」に見るどんでん返し

ブンコ
「師匠、そもそも『どんでん返し』って何ですかあ?」

ぴこ蔵
「よしよし、わかりやすく説明するぞい。わかっているようで実は他のものと混同している場合が多い。それがどんでん返しなのじゃ。例えば、ブンコちゃんよ、お主はおとぎ話の「花咲かじいさん」を知っておるかな。簡単に語ってみ!」

ブンコ
「えーと、大体こんな感じ↓だったと思うけど…」

◆花咲かじいさん

昔々あるところに正直じいさんが住んでおりました。ある日のこと、愛犬ポチが裏庭で騒ぐので、畑の真ん中を掘ってみたら大判小判がざっくざく! それを見ていた隣の極悪じいさん。さっそくポチを盗み出して、自分の畑で鳴かせます。正直じいさんは驚いてポチを返せと言いますが「こりゃわしの犬だもん。ポチだというなら証拠を見せろ」極悪じいさんは相手にしません。そのうち、鳴かないといって虐待されていたポチがついに鳴きました。極悪じいさんが躍りあがってその場所を掘ると、汚いガラクタがざっくざく! ぶちキレた極悪じいさんはその場でポチを叩き殺してしまいました。

驚いたのは、ポチの様子を胸を痛めながら物陰から見守っていた正直じいさん。こときれたポチの亡骸を抱きしめて泣きながら家に帰っていきました。正直じいさんは、そんなポチの遺骸を焼いて灰にしました。そして、近所の山に散骨したのです。するとそこに生えていた何百本もの桜がいっせいに見事な花を咲かせました。

丁度その場に居合わせた殿様が、この様子を見て感激し、正直じいさんに大判小判をごっそり与えました。

これをまた見ていた隣の極悪じいさん。よーし俺も、とばかりにかまどの灰を持ち出して、桜の木に撒きました。するとその灰が殿様の目に入って、下郎無礼なりと怒りを買い、極悪じいさんはその場でバッサリと斬り捨てられましたとさ。

民話にはさまざまなバージョンがありますので、あなたの知っている
「花咲かじいさん」とは多少の相違があるかもしれません。ご了承ください。

ぴこ蔵
「それでは聞くが、この話のどんでん返しはどこにある?」

 

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生成AIに対抗できるライティング技術を手に入れたければ「どんでん返しのスキル」を身に付けることです。このニュースレターでは文字コンテンツを発信したいあなたに、小説のプロットから記事の構成にまで使える『物語の技法』を徹底解説。謎と驚きに満ちた、愉快で痛快なストーリーの作り方を伝授します。