主人公の目的を決めるなら「欠落感」を探せ!


ぴこ蔵
「物語を面白くするには黄金の基本パターンがある。もう一度聞いておくか。ブンコちゃんよ、それはなんじゃ?」

ブンコ
「『目的を追う主人公が邪魔する敵と戦う』」

ぴこ蔵
「そうじゃな。ならば、この【 主人公の目的 】というやつをお主はどうやって決めておる? 」

ブンコ
「え? 急にそんなこといわれても…。だってあたし自身の人生の目的もまだ決まってないのにさー」

ぴこ蔵
「うーむ、さすがミス行き当たりばったりじゃな。お主の爆笑人生に関してはわしにはどうしようもないが、主人公の目的なら決めるヒントがあるのじゃ!」

ブンコ
「師匠、ぜひ教えておくんなまし! どうすれば大金持ちになれますか? 少々ヤバイ話でも可」

ぴこ蔵
「だからお主の金目当ての犯行についてはわしゃ知らんがな。しかーし! 【 主人公の目的 】を決めるにあたっては実はとっても簡単でうまいやり方があるのじゃ!」

ブンコ
「知りたーい! 教えて!」

ぴこ蔵
「よいか、よく聞くのじゃぞ。【 主人公の目的 】を決めるなら『欠落感』を探すのじゃ!」

ブンコ
「ケツラクカン? 」

ぴこ蔵
「もしくは欠如とも言う。お主の物語世界で、これだけはなくなっては困るという大切なものがなくなることじゃ」

ブンコ
「大切なものか……」

ぴこ蔵
「例えばお主がいま一番大切にしているものはナンじゃ?」

ブンコ
「なんだろ? 携帯電話かな」

ぴこ蔵
「そしたらその携帯電話が、ある日突然、なくなってしまうのじゃ。お主、どうする?」

ブンコ
「草の根分けても探す! なくなったら絶対マズイ!」

ぴこ蔵
「な? さすがのナマケモノもたまらず行動に移る」

ブンコ
「かーっ! ムカツクー! でもそんなことしてる場合じゃない。携帯はどこ? どこ行ったーっ!」

ぴこ蔵
「それと一緒じゃ。主人公も必ずそれを取り戻すために行動を起こすはずじゃ。ないと困るから取り戻しにいく。これこそが最も手っ取り早い動機付けじゃ」

ブンコ
「はっ!? なるほど。つまり、主人公に目的を持たせたかったら、主人公の大切なものを奪っちゃえばいいわけ?」

ぴこ蔵
「例えば、健康やお金じゃったり、家族の平和じゃったり。なんぼでも出てくるじゃろ?」

ブンコ
「それって結局、人間にとって何が幸せかっていう話になるのかも。深くなりそうだね」

ぴこ蔵
「深すぎて収拾がつかなくなる。ここから先はそれぞれの作品、それぞれの作家が持っているテーマ性やメッセージにかかわってくるので一般論としてはここまでしか語れない。他にも目的としては『復讐』や『夢・野望』などがあるが、それはまた別のところで詳しく語ろう。ただし、この手の話は個別に面談しないと最適なアイデアというのは出にくいもんじゃ。とにかく、主人公を動かすなら『大切なもの』を取り上げるに限るのじゃ!」

ブンコ
「目的を生み出すのは『欠落感』かー!?」

ぴこ蔵
「わかったらさっさと主人公から大切な何かを奪い取るのじゃ!」

ブンコ
「さすが師匠! 何につけても話が早い!」

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