クライマックスの作り方

クライマックスの作り方

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あなたの文章が「稼げない」理由
~『生成AI時代のストーリーテリング』

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TVドラマ「ミディアム」

全米で人気を博したTVシリーズ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』は、死者からのメッセージを夢に見るという能力を持つ実在の女性をモデルにした作品です。

そう言うと、オカルトものかと思われるかもしれませんが、意外にもホームドラマを絶妙にブレンドした明るく楽しい検察ミステリーなのです。

とは言え、起こる事件は殺人、誘拐、強盗、暴行。ヒロインのアリソンは三児の母でありながらその特殊な能力のために、家事の合間に血なまぐさい犯罪現場に駆り出される日々。

被害者や犯罪者の霊、時には亡くなった先祖からも頼られて、悪夢にうなされながら難事件を解決していきます。

妻の不思議な力をいまいち受け入れることができないロケット工学者である夫と、どうやら母親の能力を引き継いだらしい三人の娘たちに囲まれて、危険な業務や恐怖の心霊体験にドタバタしながらも幸せな家庭生活を送る主婦の物語です。

カテゴリーぎりぎりの独特な設定がやみつきになる一話完結型なのですが、ミステリーとして非常にしっかりとした骨組みを持っています。ヒロインの霊感はあくまでも推理の材料の一つであり、それだけに寄りかかった解決はしません。

「問題解決の切り札」の設定が見事なのであります。

私は今、1周見終えて(全7シーズン130話ありますが)2周目のシーズン2に突入したところです。1周めは楽しむだけでしたが、今度はコツコツと構成をチェックしながらの鑑賞となります。特に気を入れて行っているのが、その多彩な「問題解決の切り札」のパターン分析です。

いやー、とっても参考になります。
というか、宝の山であります。ありがとうハリウッド!

問題解決の切り札

この作品で学んだ数々の切り札テクニックはいつか発表したいと思っていますが、それにしても感じるのは『基本の大切さ』です。物語終盤で起こるどんでん返しや逆転を成立させるために、各登場人物のストーリーラインがどんな役割を担っているのか? そして、難解な事件を最後の3分で解決するために、いったいどんな切り札を用意すればいいのか?

そんなエンタメ・テクニックの全てを理解し、吸収するためには、人を楽しませるストーリーの基本的な構造を知らなければなりません。

特に重要なのが「問題解決の切り札」の知識だと私は考えています。

これを知っているのと知らないのとでは、構造分析にかかる時間が10倍ぐらい違うと思います。

無知は、せっかく名作で惜しげも無く披露されている「切り札」の数々を自分のものにするチャンスをふいにし、あなたの作品の評価を一挙に3段階ほど上げるための技術(本当にちょっとしたコツです)を一生手に入らなくします。

特に「どんでん返し」や「切り札」などの重要なポイントに対する知識の欠如はストーリーテラーにとって致命的だと思います。

もちろん自己流でも学べます。私のようにお気に入りの名作を見つけて、納得できるまでノートに書いて徹底的に分析すれば、誰でもスキルを身につけることが出来ます。ただ、ひと通りのパターンを把握するだけで数年かかると思います。

 

クライマックスの作り方

クライマックス・シーンとは問題を解決する場面です。

「無実の罪で追われながら主人公はどうやって真犯人を捕まえるのか?」
「スパイが恋人を敵国の牢獄から救出すると同時に機密情報を盗み出すには?」

素晴らしいクライマックスを作るには、そんな難問奇問を解決するための『切り札』を設定する必要があります。

そして、その『切り札』の仕組みが分かれば、誰もが唸る問題解決方法をもっとサクサクと作れるようになります。

これまでさんざん苦しめられてきた、「盛り上がらない終盤」と「長すぎる執筆停滞」から、あなたを解放することが出来るのです。

手に汗握って引きこまれ、何年経ってもそのカタルシスが忘れられない……
そんなクライマックス作りは物語創作の最重点課題です。どうぞこの講座でコツを掴み、今すぐあなたの物語の評価を上げてください。

 

ぴこ蔵ニュースレター

『生成AI時代のストーリーテリング』

生成AIに対抗できるライティング技術を手に入れたければ「どんでん返しのスキル」を身に付けることです。このニュースレターでは文字コンテンツを発信したいあなたに、小説のプロットから記事の構成にまで使える『物語の技法』を徹底解説。謎と驚きに満ちた、愉快で痛快なストーリーの作り方を伝授します。