創作講座(どんでん返し編)」カテゴリーアーカイブ

補足:「あるない型」のどんでん返しについて

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どんでん返しには二つの流派がある

どんでん返しには大きく分けて二つの流れがあります。

一つは「α(A)だと思っていたら、実はβ(B)だった」というタイプ。

もう一つは「あると思っていたら、実はなかった」(あるいはその逆)というタイプです。

前者を「AB型」、後者を「あるない型」と呼んでもいいでしょう。
※αβ(アルファーベータ)型は呼びづらいのでAB(エービー)型にします。

どんでん返し「二つの流派」から4つの基本形ができる

こうして「目的のどんでん返し」と「敵のどんでん返し」のそれぞれを『AB型』と『あるない型』の2タイプに分類することによって、2×2=4つのどんでん返しの基本形が明らかになります。

つまり……

「どんでん返し」の大きな流派は、
【敵】・【目的】×[AB型]・[あるない型]の4つのパターンに分類されます。

(1) 「敵の正体が明らかになる」
(2) 「死んだはずの敵が甦る」
(3) 「失われたはずの力が復活する」
(4) 「探しものは自分のそば(内部)にあった」

どんでん返し基本形4パターンの解説

まず、「敵のどんでん返し」における『AB型』に相当するのが(1)「敵の正体が明らかになる」 というパターンですね。

このパターンは「敵」の種類によってさまざまなバリエーションを持っており、なんと最少でも7タイプのどんでん返しを生み出します。まさにどんでん返しのマザータイプと言ってもいいでしょう。

次に、「敵のどんでん返し」における『あるない型』に当たるのが(2)「死んだはずの敵が甦る」 というやつです。

10タイプのどんでん返しパターンで言うところの<TYPE08>です。

<TYPE08>(ドラドラ2)
★敵は死んだと思っていたら、実は生きていた★

ぴこ蔵がどんでん返しについて深く考えるきっかけになったトマス・ハリスの名作、レッド・ドラゴン』で使われているパターンであることから、ドラドラ2ではなく「レッドラ」という呼び方をすることもあります。

この型を使う際の注意点は「死者をも甦らせる強い説得力」に尽きます。ゾンビは別ジャンルですからダメですよ(笑)あくまでも合理的な理由でなければなりません。うまいトリックや緻密な設定を必要とされる、なかなか難しいどんでん返しです。

また、これには裏パターンとして、「生きているはずの敵がすでに死んでいた」というものもあります。この場合は『ないある型』ということになりますが、だましのコンセプトは『あるない型』と同じなのでひとくくりにしておきます。

そして、「目的のどんでん返し」における『あるない型』が(3)「失われたはずの力が復活する」パターン。こちらも敵どんでんと同じく、やはり「復活」のための理由に強い説得力が要求されます。オカルトやファンタジーなら必ずしも科学的である必要はありませんが、逆にそれだけ読者の納得感を支える論理構築力が求められます。

さらに、「目的のどんでん返し」における『AB型』、それが(4)「探しものは自分のそば(内部)にあった」です。これもまた、宝探しからラブストーリーまで、実に多くのドラマを生む永遠のどんでんパターンだと言えるでしょう。

以上4つの基本形をさらに細分化していくと全10タイプになるわけです。

 

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どんでん返しを作る

さあ、どんでん返しを作ってみよう!

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<あらすじ初稿>

トラ吉は野良王国の王様。手下に野良猫たちを従えて今日も平和に暮らしている。
弟分のチビや、愛人のキナコも幸せそうだ。
ある時、何者かによって野良猫トラ吉のまわりから
王様の象徴である宝玉「烏王丸」が奪われた!
宝物には多くの場合、ご先祖猫たちの血に濡れた伝説と、
それに見合うだけの不可思議な霊力が潜んでいるとのことだった。
伝説によると「烏王丸」はその昔、猫族と烏族が大戦争をしたときに
猫族が烏族を破り、当時の族長である大烏を殺し、その血を固めて作ったとされる。
怨みと魔力のこもった宝石で、おろそかに扱ってはならないとされていた。
失ったものを取り戻すためにトラ吉は立ち上がる。
急がなければ、タイムリミットがやってくる!
ダイゴローは最近どこかからやって来た渡り鳥ならぬ渡り猫だ。
乱暴者で、王国の国民達も被害を受けていた。
トラ吉は大切なものを奪った犯人をダイゴローだとにらむ。
トラ吉はダイゴローを敵だと思い込んで追い詰めた。
ところがダイゴローは本当の敵ではなかった。
烏王丸には邪悪な魔力が封印されていた。
もともとは一時的に空腹感を抑え怪力を与える宝玉として
重宝されていたが、実は中毒性があり、
これを長期間舐め続けると、習慣性、依存性が現れる。

そしてある日、凶暴な吸血鬼になってしまうのだ。
そして、本当の敵キナコが姿を現した。
キナコは「食欲」を満足させるために烏王丸を奪ったのだ。
タイムリミットは容赦なく迫る。
キナコは烏王丸を舐めているうちに吸血鬼へと化していた。
トラ吉は壮絶な死闘の末、化け猫となったキナコを倒し、王国に平和を取り戻す。(終)

さあ、創ってみよう!

ブンコ
「てなわけで、まず最初は以上の手順をもとにあらすじ初稿を作ってみましょう!」

ぴこ蔵
「今回のあらすじ実例は『猫の世界を舞台にした伝奇ホラー』じゃ! ポイントは、いかに機械的にストーリーを作っていくかじゃ」

ブンコ
「でも、師匠、機械的なストーリーなんか読んだってつまんねーんじゃねーの? 」

ぴこ蔵
「大丈夫じゃ! 機械的に作った物語に『魂』を入れる方法はたくさんある! 例えば、「タイムリミット」「事件のきっかけ」「主人公の成長」など。そんなわけで、まずは物語の土台をしっかり作ること。大切なのは、まずここまで自分で書いてみることなのじゃ。

この方法論を身につけようとしたら、まずどうしても自分でいったんあらすじを作ってみなければならないのじゃ。そうしない限り、絶対に体得できない世界があるのじゃ」

ブンコ
「やっぱり実際に書かないとわからないものなの?!」

ぴこ蔵
「うむ。理論だけではダメなのじゃ。プレイヤーにならねば。例えば自転車の練習みたいなもんじゃよ。自転車についていかに詳しく知っていようとも実際に乗ったことのない人には、あのバランス感覚はどうしても理解できない。逆に、一度でも乗れたら、その感覚を一生忘れることはない」

ブンコ
「肉体的な感覚が大事ってことなのね。でも、なんで最初は機械的に作るのさ?」

ぴこ蔵
「それは、余計なことを書かないためじゃ! 初心者が挫折する原因は、余計なことにばかり気を取られて例えばキャラの外見の説明だけで疲れ果ててしまうことにある」

ブンコ
「久しぶりにギクッ!」

ぴこ蔵
「キャラクターの容姿などは後でどうにでもなるのじゃ! 大事なのは、キャラクター同士の関係じゃ。愛し合っているのか、憎みあっているのか、関係性こそがストーリーを動かす要因だからじゃ。物語の進行に関係のない話はこの段階では考えてはならん。キャラクターとはストーリーの要請に従って作るべきものなのじゃ!」

ブンコ
「わかりましたよ、わかったけど師匠、仮筋なんか使ったらオリジナリティーがなくなってしまいませんかねえ?」

ぴこ蔵
「ふぁっふぁっふぁ! ふぁーっふぁっふぁっふぁ!!」

ブンコ
「な、なんだー? すっごく笑ってるぞー」

ぴこ蔵
「これを使って自分で一度書いてみればわかるが、ストーリー作りはそんなヤワなものではないぞ! このカリスジの恐ろしさとは、たったこれだけなのに、使う者の全てを引き出してしまうところにあるのじゃ! 展開は無限じゃぞ!」

ブンコ
「ひえ~っ!! 恐るべしカリスジ!!」

 

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どんでん返し意外な犯人

どんでん返しTYPE01を作ろう

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TYPE01 応用例

登場人物の名前を仮に決める

※物語の舞台となる世界を作る上で名前は非常に大きな影響を及ぼす。家族や親しい友人だと却って詳しいデータに縛られて想像力が働かない。

名前と顔が一致するぐらいの関係が最も自由に想像できるようだ。

※そこでまずは「仮筋」に近所の野良猫たちの名前を当ててみた。

主人公の名前を「野良猫トラ吉」
囮の敵の名前を「ダイゴロー」
本当の敵の名前を「キナコ」にしてみた。

仮筋に名前を挿入▼▼▽

ある時、何者かによって
野良猫トラ吉のまわりから
「大切なもの」が奪われた!
失ったものを取り戻すためにトラ吉は立ち上がる。
急がなければ、タイムリミットがやってくる!
トラ吉はダイゴローを敵だと思い込んで追い詰めた。
ところがダイゴローは本当の敵ではなかったのだ!
そして、本当の敵キナコが姿を現す。
キナコは
「自分勝手な欲求」を満足させるために
大切なものを奪ったのだ。
タイムリミットは容赦なく迫る。
トラ吉はついにキナコと対決する。
そして、意外な結末を迎える。

登場人物の人間関係

名前から登場人物のキャラクタや関係を想像する。実際に近所にいる野良猫たちの関係(▼の部分)をそのまま持ち込んでみた。

▼トラ吉は野良王国の王様。
▼手下に野良猫たちを従えて今日も平和に暮らしている。
▼弟分のチビや、愛人のキナコも幸せそうだ。
▼ダイゴローは最近どこかからやって来た渡り鳥ならぬ渡り猫だ。
▼乱暴者で、王国の国民達も被害を受けていた。
▼トラ吉は大切なものを奪った犯人をダイゴローだとにらむ。

大切なもの

目的である「大切なもの」を設定するのであるが、ここからが想像力の働かせどころである。自分がイメージした物語世界へどっぷりと身を浸すこと。五感を使ってその世界を感じること。ここまでのあらすじを読んで、今はまだあなたしか知らないその世界へどんな手を使ってでも入り込むこと。そして、旅を始めよう。

野良猫の王様にとって奪われたら困る一番大切なものを「王の権威」としてみた。と言っても抽象的な概念ではつまらない。ファンタジックな感じのただよう象徴的なアイテムがよいだろう。「煮干しの王冠」とか「マタタビの首輪」とかでも良いのだが、大人が読んでも楽しめるように少し時代がかったものにしてみた。

(▼の部分)を加えてみた。
▼「大切なもの」は王様の象徴。
▼代々伝わる「烏王丸」という宝玉だった。
▼怨みと魔力のこもった宝石はおろそかに扱ってはならないとされていた。

悪の動機

ここで敵の悪事の動機となる「自分勝手な欲望」を設定するために、その引き金となる欲求を『マズローの欲求段階』から選択する。

この物語のテーマが『悪とは何か?』を徹底的に追求するのであればもっと複雑な欲望を考える必要があるが、なにしろ猫と烏の戦争の話である。シンプルでピュアな動物たちの対立を描きたかったのでここは猫らしく「生理的欲求」(▼の部分)を選んでみた。

この選択により、『目的』は『敵の生理的欲求を満たすもの』である必要が生じる。

キナコは
▼「食欲や性欲及び睡眠・排泄・空気・庇護・睡眠への欲求、
▼ 金銭欲や俗にいう物欲など、
▼ 生きる上での根源的な生理的欲求」
を満足させるために大切なものを奪ったのだ。

欲求

敵の動機となる欲求を絞り込む。欲求は「食欲」に決定。

これにより、『目的』は『食欲を満たすもの』である必要が生じる。つまり「大切なもの」には食欲に関わる魔力が秘められているのだ。この場合はホラーということで「吸血鬼」を連想した。

前半で「伏線」(▼の部分)、
後半クライマックス部分でその「謎解き」をする。(▼▼の部分)

ある時、何者かによって、野良猫トラ吉のまわりから
王様の象徴である宝玉「烏王丸」が奪われた!
▼宝物には多くの場合、ご先祖猫たちの血に濡れた伝説と、
それに見合うだけの不可思議な霊力が潜んでいるとのことだった。
▼伝説によると「烏王丸」はその昔、猫族と烏族が大戦争をしたときに
猫族が烏族を破り、当時の族長である大烏を殺し、その血を固めて作ったとされる。
怨みと魔力のこもった宝石で、おろそかに扱ってはならないとされていた。
▼▼烏王丸には邪悪な魔力が封印されていた。
▼▼もともとは一時的に空腹感を抑え怪力を与える宝玉として
重宝されていたが、実は中毒性があり、
これを長期間舐め続けると、習慣性、依存性が現れる。
▼▼そしてある日、凶暴な吸血鬼になってしまうのだ。
そして、本当の敵キナコが姿を現した。
キナコは「食欲」を満足させるために烏王丸を奪ったのだ。

クライマックスの切り札について

クライマックスで描かれるのは「問題の解決」である。主人公が敵に勝つにせよ負けるにせよ、何らかの変化が起きて問題は解決される。もちろんテーマによっては「解決されない」という解決方法もあるわけだし、主人公が納得しさえすれば、事件は未解決でも悩みや疑問は解決されている場合もある。

ただし、主人公が派手に活躍してスカッと敵をやっつけて終わる物語ならば、ここは『切り札』を使って問題を解決しなければなるまい。

問題の設定と同時に解決のための『切り札』を考えておき、それがご都合主義と避難されないようにあらかじめ綿密な伏線を敷いておくこと。

結末

結末を決めるためにまずはハッピーエンドかバッドエンドかを選択する。そして、その選択に沿った『結末』を考える。

この例の場合は「怪物退治」のハッピーエンドを選択してみた。つまり、主人公が無事に敵を倒して平和を取り戻すのである。

ホラーらしいバッドエンドを選択するとしたら、敵を倒すが吸血鬼はどんどん増えていく、というのも面白いかも。

 

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物語の濃縮エキス仮筋

物語の濃縮エキス「仮筋」

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仮筋

面白いストーリーを素早く効率的に作るためには どんでん返しを組み込んだ「あらすじ」の原型が必要です。 今後、ご自分でいろいろ研究して、自分だけの必殺パターンを 作り上げることをおすすめいたします。例えばその一つが、これから紹介する「 仮筋 」です。

「仮筋」は、秘伝と奥義をたっぷり詰め込んだ、物語の濃縮エキスです。タイプごとに異なる「どんでん返し」をきっちり成立させるためにはどのタイプならどの段階でどんな伏線を張っておくべきか? 事件はどんな順番で起こらねばならないか? そんな、ストーリーの「定石」を誰にでもわかりやすい形式にして組み立ててあります。

「仮筋」こそは「型」です。秘伝中の秘伝です。どんでん返しを無理やり物語に挿入するのではなく、物語をどんでん返しから自然に作り上げる黄金の型なのです。この仮筋を元にあらすじを作ってみてください。

娯楽作品として読者を楽しませるために不可欠なポイントが示されますので、「面白い物語」の創り方を効率よく身につけることが出来ます。

どんでん返しTYPE01の仮筋と実例

<TYPE01>(ドラドラ1、ウルウル1、フラフラ1)

★敵だと思って追い詰めたら、実は別にいた★

◆仮筋◆

主人公は、他には替えがたい「大切なもの」を持っている。
主人公のまわりから「大切なもの」が失われる大事件が起こる。
「大切なもの」を奪った敵を探し出す必要がある。
「大切なもの」を取り戻すために主人公は立ち上がる。
急がなければ、タイムリミットがやってくる!
主人公は「偽敵」を敵だと思い込んで追い詰める。
さまざまな障害が主人公の行く手を阻む。
ところが、追い詰めた「偽敵」は敵ではなかったのだ!
そして、「本敵」が姿を現わす。
「本敵」は強烈な欲求に突き動かされていた。
タイムリミットは容赦なく迫り、危地に陥る主人公。
主人公は危地から脱出し、ついに「本敵」と対決する。
そして、意外な結末を迎える。

▲構造上の特徴▼

読者をだますための囮である「偽敵」と、本当の敵である「本敵」が同じタイプである場合、「えっ? 本当に悪いのは主人公だったの?」みたいな、主人公のアイデンティティーに関わる深甚な衝撃はなかなか仕掛け難いものである。

そこで、「敵の意外な正体」を設定するという方法をとる。まるでノーマークだった人物が、最後の最後に、主役に踊り出るのである。これが「正体探し」の王道であり、最も多用されるノーマルなプランなのじゃ。

これには「こいつの存在を忘れていた」という「盲点」を突く技と、「こいつは絶対に敵ではないはずである」という「誤解(錯覚)」を招く技がある。

ベタな例だが、前者(盲点)は「貴族のパーティーが行われている会場にいる小間使い」のように
ついその存在を員数外に置きがちな人物を設定するパターンである。

後者(誤解)の代表格は「連続殺人事件で3人殺されたうちの2番目の被害者が殺人犯」みたいに
「一見、論理的にありえない」と思われるパターン。

この手のトリックは出尽くしたと言われるが、要はいかに「型」をドラマティックに使うかであり、また逆に、よく知られた定石を使うと見せかけて裏をかくという手もあるのである。

いずれにせよ、「型」や「定石」を知らなければ話にならないので、この手のトリックを仕掛けたいのならクリスティーでも読んで基礎を学ぶことを勧める。応用として「目的のものを隠す場所」にもこの技は有効である。「木は森の中に隠せ」というやつである。

▲解説▼

【TYPE01】のどんでん返しは”犯人当て”のためのものです。「ミステリー」と呼ばれるジャンルで多用されるパターンです。「意外な敵」が登場する物語を作りたい時に使ってください。もちろんミステリーだけで使われるわけではありません。

例えば…時代小説の名手・藤沢周平。『隠し剣孤影抄』(文春文庫)に収録されている「暗殺剣虎ノ眼」という短編などでこのどんでん返しが見られます。

 

詐欺師を題材にした傑作映画『スティング』で「主人公を追う殺し屋の正体」に仕掛けられたどんでん返しもこのタイプでした。成功のポイントは盲点を突くことです。

 

さて、それでは、あらすじの作り方の手順とともにぴこ蔵の実例作品を見ていただきましょう。どうやって話をふくらましていくかを見てください。

 

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どんでん返しを組み立てる

「どんでん返し」から物語を作ろう!

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どんでん返し全タイプ一覧

(ドラキュラ=ドラ、狼男=ウル、フランケンシュタイン=フラと表記)

(ドラドラ1、ウルウル1、フラフラ1)
★敵だと思って追い詰めたら、実は別にいた★

(ウルドラ)
★敵は自分の中にいると思ったら、実は別にいた★

(フラドラ)
★敵は自分のせいで生まれたと思っていたら、実は別にいた★

(ドラウル)
★敵を追い詰めたと思ったら、実は自分の中にいた★

(フラウル)
★敵は自分のせいで生まれたと思っていたら、実は自分の中にいた★

(ドラフラ)
★敵を追い詰めたと思ったら、実は自分が原因だった★

(ウルフラ)
★敵は自分の中にいると思っていたが、実は自分が原因だった★

(ドラドラ2、ウルウル2、フラフラ2)
★敵は死んだと思っていたら、実は生きていた★

(ハナサカ)
★目的は死んだと思っていたら、実は生きていた★

(アオトリ)
★目的のものの獲得に失敗、ところが実は自分のそば(内部)にあった★

 

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どんでん返し原型10タイプ

どんでん返しの原型10タイプ

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【ドラドラ】敵の正体はこいつだ、と思っていたら、実は、同じような立場のあいつだった!

【ウルドラ】敵は「主人公の内部に巣食う恐怖」だと思っていたら「主人公の外部に存在する恐怖」だった。

【フラドラ】敵は「主人公が生み出した恐怖」だと思っていたら「主人公の外部に存在する恐怖」だった。

【ドラウル】敵は「主人公の外部に存在する恐怖」だと思っていたら「主人公の内部に巣食う恐怖」だった。

【フラウル】敵は「主人公が生み出した恐怖」だと思っていたら「主人公の内部に巣食う恐怖」だった。

【ドラフラ】敵は「主人公の外部に存在する恐怖」だと思っていたら「主人公が生み出した恐怖」だった。

【ウルフラ】敵は「主人公の内部に巣食う恐怖」だと思っていたら「主人公が生み出した恐怖」だった。

【レッドラ】敵は死んだと思っていたら、実は死んでいなかった!

【ハナサカ】目的は死んだと思っていたら、実は死んでいなかった!

【アオトリ】目的はどこか遠くにあると思っていたら実は主人公のそば(内側)にあった!

 

どんでん返しを組み立てる方法

●αが敵だと思っていたら、本当の敵はβだった。

このαとβにお好きなモンスターを代入して「どんでん返し」のパターンを作ってみましょう。

そして、モンスターの「名前」を「それぞれの特性」に置き換えてみます。すると、あなたのどんでん返しの形がはっきりしてきます。

さらに! そのパターンを自分の言葉にしてわかりやすく噛み砕いてみてください。

練習問題

●αが敵だと思っていたら、本当の敵はβだった。

例:上のαに「狼男」、βに「ドラキュラ」を代入してみる。

「狼男」が敵だと思っていたら、本当の敵は「ドラキュラ」だった。

↓↓↓↓
モンスターの名前をその特性と入れ替える
↓↓↓↓

「主人公の内部に巣食う恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の外部に存在する恐怖」だった。

↓↓↓↓さらにかみくだくと↓↓↓

★知らない間に自分がやったのではないかと思っていたら実は、自分にそう思いこませて、敵がやっていた。

これからお主が作るストーリーにはどんでん返しが仕掛けられ、そして、これが物語の核になる。

オープニングも、伏線も、クライマックスも、キャラクターのちょっとした癖さえも。全ての世界はこの「どんでん返し」の上に構築されるのじゃ!

読者に満足感を与えるためにはこれが絶対に必要なのじゃ。さあ、おぬしの「どんでん返し」のイメージはつかめたかの?

手っ取り早くストーリーを作る上でここは非常に大切な部分なのじゃ。

上記の「原型」は記憶することはない。モンスターの使い方さえ理解できれば、いつでも自分で構築できる。

ただし、断っておくが、これがどんでん返しの全てだなどと言うつもりはないぞ。これはあくまでもわしが分類した「型」にすぎぬ。

しかし、「型」をなめてはいかん! 「型」を破って新しい物を生み出すためには「型」が使いこなせなければならん。いったん「型」にはめて、その構造を理解すればこそ、自分なりにアレンジして、応用することができるのじゃ!

この世にはきっともっと素晴らしいどんでん返しがあるはずじゃ。そして、それを生み出すのはお主である。楽しみにしておるぞ!

さて、ここからは、実際に「どんでん返し」を作ってお目にかけるのじゃ!

論より証拠と人は言う。

頭がこんがらがってなんだか小難しいようじゃが、実例を見れば「ほほ~う! こりゃ簡単じゃ~ん!」とわかってもらえるのじゃ。

そしてまた一歩、「人間自動あらすじ製造機」に近づくのじゃ!

理論ばかり語っていても退屈だと思うので、いよいよ「仮筋」を紹介するとともに具体的などんでん返しを作ってみたい。

 

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どんでん返しモンスターがダブる場合

モンスターがダブる場合

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★「α=β型」について
α=βとは、下記のような場合をさすのじゃ。

●「ドラキュラ」だと思っていたら「ドラキュラ」だった。
●「狼男」だと思っていたら「狼男」だった。
●「フランケン」だと思っていたら「フランケン」だった。

αとβが同じモンスターであるとは、どういうことか? 例を挙げてみよう。

★「狼男」だと思っていたら「狼男」だった。

これをモンスターの「名前」から「特性」に置き換えてみると

☆「主人公の内部に巣食う恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の内部に巣食う恐怖」だった。

ということになる。読者の視線になって考えてみよう。

例えば

※「主人公の中の多重人格」が敵だと思っていたら本当の敵は「主人公の中のもう1つの多重人格」だった。

という「敵の正体」が明らかになったとする。しかし、これは印象的には……

※町内連続放火犯の正体は「自分の長男」だと思ったら、実は「自分の次男」だった。

……というのと変わらないではないか! 「外にいる」と思っていたのに「内側にいた」からショックがあるのである。もともと内側にいると思っていたモノが、たとえ別の存在であったとしてもやはり内側にいるのならば、あまり意外性がないのじゃ。

この「どんでん返しタイプ分けの術」の面白さは、『自分と他者というボーダーライン』を乗り越える時の哲学的な衝撃・恐怖を作り出すところにあるのじゃ。人間にとって最大の恐怖は『自我の崩壊』じゃからな。真夜中のトイレのドアを開けた時、そこに誰がいるのが一番怖いか? それは『自分』なのじゃ。うひゃ~っ!

しかし、この3つのタイプは、その手のショックとは無関係じゃ。最初から「杉花粉」のせいでアレルギーになったと思っていて、途中で「実はブタクサ花粉のせいだった」と言われたところで、あんまり意外性はないものじゃ。

花粉症には違いないのじゃからな。

人間というのは、同じ種類の衝撃にはすぐに慣れてしまうもんじゃ。従って、このタイプの場合、あの手この手のだましがどうしても必要になる。

まさか、と思われる人物を犯人にしてみたり、強固なアリバイを持たせてみたり。いわゆるトリックじゃな。

そんなわけでわしは、このトリックが必要な3タイプを同一のジャンルとみなすわけじゃ。

ところが、同一ジャンルといえども2タイプに分かれるのじゃ。それは…

◆αとβが別の人物の場合
◆αとβが同じ人物の場合

特に、後者の「αとβが同じ」場合というのはつまり、「犯人の正体が最初からわかっていて最後まで変わらない」ということじゃ。サスペンスと言うジャンルではこのように最初から敵の正体が公開されておる。

そんな不動の敵を使って、読者にあっと言わせるどんでん返しを仕掛けるためには……

「一度死んだと思わせておいて、実は生きていた」という【目的】のどんでん返しで紹介した
『花咲かじいさん』と同じ仕掛けが必要になる。

「α=β型」とは何か? 結論としてはこうなるのじゃ↓

「α=βの1型」
●敵の正体はこいつだ、と思ったら、同じような立場のあいつだった!

「α=βの2型」
●敵は死んだと思っていたら、実は死んでいなかった!

これに【目的】のどんでん返し2タイプを足したものが基本の10タイプなのじゃ!!

 

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敵のどんでん返し8パターン

「敵のどんでん返し」8つの型

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モンスターの「名前」を「特性」に置き換える

次に、モンスターの「名前」の代わりにその「特性」を代入してみるとどんでん返しの各タイプの特徴がはっきりするのじゃ。

【αβの組み合わせ8パターン】

(1)「α=β型の1」

(2)「主人公の内部に巣食う恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の外部に存在する恐怖」だった。

(3)「主人公が生み出した恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の外部に存在する恐怖」だった。

(4)「主人公の外部に存在する恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の内部に巣食う恐怖」だった。

(5)「主人公が生み出した恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公の内部に巣食う恐怖」だった。

(6)「主人公の外部に存在する恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公が生み出した恐怖」だった。

(7)「主人公の内部に巣食う恐怖」が敵だと思っていたら、本当の敵は「主人公が生み出した恐怖」だった。

(8)「α=β型の2」

 

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どんでん返しの作り方

3匹のモンスターの使い方

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モンスターの使い方

さて、それではいよいよ、3匹のモンスターの使い方をお教えしよう! なお、モンスターを使うのは「【敵】に仕掛けるどんでん返し」じゃ。

αとβに、3匹のモンスターを当てはめる。

基本型は「敵はαだと思っていたらβだった」

まず、このαとβに、3匹のモンスターを代入してみるのじゃ。すると3×3で9通りの組み合わせが出来る。

1「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
2「敵は『狼男』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
3「敵は『フランケン』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
4「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『狼男』だった」
5「敵は『狼男』だと思っていたら『狼男』だった」
6「敵は『フランケン』だと思っていたら『狼男』だった」
7「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『フランケン』だった」
8「敵は『狼男』だと思っていたら『フランケン』だった」
9「敵は『フランケン』だと思っていたら『フランケン』だった」

しかし、よく見ると[αとβのモンスターが同じ]というタイプがあるな。

1「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
5「敵は『狼男』だと思っていたら『狼男』だった」
9「敵は『フランケン』だと思っていたら『フランケン』だった」

この3つじゃ。実はこれはまとめて2つのタイプに集約される。
その理由は後述するが、これを「α=β型」の1、2と呼ぶことにする。

整理すると、
「敵」に仕掛けるどんでん返しのタイプは
(1)「α=β型の1」
(2)「敵は『狼男』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
(3)「敵は『フランケン』だと思っていたら『ドラキュラ』だった」
(4)「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『狼男』だった」
(5)「敵は『フランケン』だと思っていたら『狼男』だった」
(6)「敵は『ドラキュラ』だと思っていたら『フランケン』だった」
(7)「敵は『狼男』だと思っていたら『フランケン』だった」
(8)「α=β型の2」

以上のようになるのじゃ。

 

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どんでん返しフランケンシュタイン

3匹のモンスターその3:フランケン

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フランケンシュタインとは?

ブンコ
「ドラキュラ、狼男。そこまではいい。でも、フランケンの意味がわかんない」

ぴこ蔵
「良心の恐怖フランケンシュタインというのは、実は、怪物を作った博士の名前なのじゃ。モンスター自体には名前はない。これ豆知識」

ブンコ
「良心の恐怖ってどーゆーことよ?」

ぴこ蔵
「ポイントは主人公が”悪の意志をもって”生み出した怪物というところにある。つまり、因果応報の象徴なわけじゃよ」

ブンコ
「主人公が過去に犯してしまった悪事が良心を責めるわけね」

ぴこ蔵
「わかってやっておるだけに悪質じゃ」

ブンコ
「なんだかつらいモンスターねえ」

ぴこ蔵
「テーマは復讐、あるいは贖罪。なかなか気分スッキリとはいかん物語になるぞ!」

★主人公が生み出した恐怖(フランケン)

科学者フランケンシュタインが、生命倫理を無視して、自分の研究成果を追求したあげく、死人のボディパーツから作り出した名無しのモンスター。ポイントは主人公が「悪の意志をもって」生み出した怪物だということ。自分の犯してしまった過去の過ちへの怯えが呼び起こす恐怖です。

類型:
このタイプの敵の正体は、主人公が生み落とした存在です。主人公の過去そのものと言ってもいいでしょう。わかりやすく言えば、自分が殺した人間の幽霊みたいなものです。もしくは、主人公と本当の敵は一種の親子関係にあるわけです。

ただし、「意識的に犯した悪事」でなければなりません。自分がはっきりと悪事を行ったことを認識していなければフランケンシュタインとはなり得ません。

役割:
主人公が過去に悪事を働いた場合、フランケンシュタインの目的はおおむね「復讐」です。
恨めしや~、なのです。怪談物には多い設定です。

「ドラキュラ」は完全に相手が悪いのです。「狼男」型は自分が悪いのですが、精神的には他人です。まだ自分が悪いという意識がないだけ気楽です。

ところが「フランケン」型は、完全に自分が悪いのです。悪いと承知で犯した悪事が原因で復讐されるのですから、自分で責任をとるしかありません。

しかも、主人公は過去からは「逃げられない」のです。それが因縁というものでしょう。そんな「フランケンシュタインの怪物」はホラーには最高のキャラクターだと言えます。

 

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